神経反射の調節法

神経反射の調節法

ここで得られる効果は

身体的効果
●体中に活力と気力が湧き上がってくる。
●血液循環がよくなり、皮膚、顔の色ツヤがよくなる。
●便通がよくなり、便秘が解消される。
●痔の予防と改善ができる。
●血圧の上昇が抑えられ、安定してくる。
持久力スタミナ人間になれる。
●体の抵抗力が増大し、健康が安定的に保持される。
●たとえ病気になっても、その回復が早くなる。

精神的効果
●怒り、悲しみの感情をコントロールすることができる。
●精神の集中ができ、記憶力がよくなり、頭脳明快になれる。
●消極感情から積極感情へ、心機一転ができるようになる。
●冷静沈着になれ、自分の力量以上の力が発揮できる。
●素直な心、気持ちの平静さを得ることができる。
●落ち着きのある、悠々として泰然とした人物になれる。

神経反射の調節法

この神経反射の調節法では、神経系に
適切な対策をとることにより、
心の積極化をはかろうとするものです。

神経系統は、末梢まっしょうに向かえば身体につながり、
中枢ちゅうすうに向かえば、脳とつながり、
心の状態や心のはたらきに影響を及ぼします。

神経系統への適切な処置は、心の積極化に
欠くことのできない重要な対策となります。
この方法を、神経反射の調節法といいます。

この方法により、身体はキリリと確保され、
精神はすっきりと堅持することができます。

イッキュウ
イッキュウ

この神経反射の調節法を、

日常生活のなかで実践すると、

体のなかから活力が出てきて、
心は、消極思考から積極思考に

切り替えることができるようになります!

一、ストレスと生命

環境と適応

生物は、それぞれの環境のなかで生きています。
環境に変化が生ずると、
生物はそれに応じて反応します。

水が不足すると草の葉はしおれ、
雨が降ると草の葉は広がります。
反応はいい加減になされるのではないです。

生物は目的をもって反応しているのです。
それは生存するという目的です。

生きるという目的にうまく合致したときの反応を、
適合反応といいます。
適応がうまくいかないときは適応不能といい、
植物は枯れ、動物は死にます。

人間は悩み、病み、死亡し、
ときには自ら命を絶ちます。

私たちは環境のなかで、
自己の生命を確保するだけでなく、
成長し、活動し、繁栄し、
幸福を勝ち得ていきたいです。

そのためには、私たちは充分な
適応能力をもたなければならないです。

神経と反射

人間は、外部環境や内部環境(自己生命の状況)から
刺激を受けると、それに対応して何らかの
変化を起こすものであることは、
これまでにも述べてきました。

対応して起こる変化のなかで、
単純なものを反射といいます。
私たちの神経も、刺激に対して
単純な対応変化をします。
これを神経反射といいます。

眼に向かって物が飛んでくると、
私たちは眼をつぶります。
膝頭ひざがしら叩打こうだすると、
足がピクッと動きます。
これらは体性神経系の反射です。

梅干しを見ただけでも唾液が出るのは、
自律神経(生命神経)系の反射です。

眼や耳などの刺激受容器が受けた刺激は、
反射といってよいほど、
すぐさま大脳の中枢へと伝えられます。
これらの反射を適正に調節することを、
神経反射の調節といいます。

これから解説しようとする神経反射の調節法は、
感覚反応とそれに続いて起こる精神や肉体への
反応をも調節
することを目指すものです。

ここで私たちは、環境のなかで生きるとき、
周囲の情報をどのように受けとり、
いかに反応し対応しているか、
理解しておかなければならないです。

刺激と感覚

環境のなかに、光という物理的刺激があります。
環境のなかで自己を生かそうとする生物は、
周囲の状況を知らねばならないです。

私たちの生体のなかで、特に光を捉える
性質をそなえた細胞が集合し、
協力して一つの器官を作り上げました。
それが眼です。

光の刺激を受けた網膜は、
これを電気的興奮に替え、
この興奮を視神経が脳にある
視中枢へ伝達します。

音という刺激を捉える器官が耳です。
鼓膜の振動を、聴神経は脳にある
聴中枢へと伝えます。

匂いは、鼻の奥にある嗅覚細胞が捉え、
嗅覚神経がその刺激興奮を、
脳の嗅中枢へと送りこみます。

味は、舌の味蕾みらい細胞が捉え、
その刺激を味覚神経が
脳の味の中枢へと伝えます。

触れること、されること、痛み、
そして熱い、冷たいなどの刺激は、
皮膚に具えられているそれぞれの
刺激受容器が受けとり、感覚神経が
脳にある各中枢へと伝達します。

このようにして、刺激を受けとった各中枢は、
その中枢を中心にして、大脳全体の
はたらきの協力を得て、ここに感覚という
自覚意識が生ずるのです。

以上述べたところの、視、聴、嗅、味、
触、圧、痛、温、冷などの感覚は、
外部からの刺激によって引き起こされる
ものですから、外部感覚といいます。

この他に、関節のけんや筋肉の動きを捉える
運動感覚や、体の位置や運動や平衡へいこう
感じとる平衡感覚があります。

さらにまた胃や腸の状況を感ずる
内臓感覚があります。
これらは身体内部の刺激により
引き起こされるものですから、
内部感覚といいます。

以上のいくつかの感覚を連関させ、
これに私たちの過去の経験や興味や
欲求などが絡み合い、ここに主観的な
映像である知覚が成立するのです。

このようにして私たちは、内と外からの
情報をキャッチして、自己を環境のなかで
うまく生かそうとしているのです。

刺激過剰の時代を生きる

さてここで、私たちをめぐる環境について
眺めることにしましょう。
現代は複雑に進化した時代ですが、
また刺激の多い時代でもあります。

白熱灯や蛍光灯はまぶしく、
ネオンは夜の街をいろどります。
テレビは朝から深夜まで映像を投げつけ、
新聞や週刊誌や書籍は、
興味をそそる文字を並べ立て、
人々をそそのかし、誘います。
現代は、視覚刺激の過剰な時代です。

聴覚への刺激も、また多量で強いです。
テレビもラジオも、早朝から興奮した
早い口調で情報を繰りかえします。
その間に、音楽はひっきりなしに響きます。

新幹線やジェット機の発する金属音は、
脳に突き刺さります。
トラックやオートバイは、道路が熱くなるほど、
騒音を叩きつけます。地下鉄の車両は、
悲痛なほど音をきしませて走ります。

現代は、聴覚刺激の過剰な時代です。

世界の各地から、珍しい嗜好しこう品や調味料や
料理などが日本に紹介されてきます。
なかには口から火が出るほどの
辛い料理もあります。南方の果物には、
日本にない味と匂いがあります。

とにかく、現代の日本の匂いと味の世界は、
強く広がりました。私たちの五官感覚は、
多量の刺激にさらされていることは事実です。

生活と刺激

また現代の生活のなかから、
かなりの刺激が発生します。
さほど広くない住居のなかに、
所狭しとばかりに生活用品は置かれています。

押し入れや冷蔵庫を開けると、
物が転がり落ちてきます。
宣伝や見た目につられて買ったものの
使わない物が、後悔とともに積まれています。

廊下は物で狭くなり、歩くと物にぶつかります。
玄関には、下駄箱に入りきらない履き物が並んでいます。
履き物を蹴飛ばして家を出る。
家庭は安住の地ではなくなっています。
イライラさせられる刺激の場です。

通勤のラッシュは、今は闘争の場です。
人の匂いと圧迫のなかで、息がつまります。
通勤者は皆無口で重々しく、
冷たい塊の列をなします。

先を急ごうとしても、前は渋滞していて、
ジリジリとした焦燥が駆けめぐります。
赤信号にぶつかると、イライラし、
雑踏ざっとうで足を踏まれようものなら、
一挙に爆発するほどの怒りが蓄積されています。

職場は最新機器が使われ便利になりました。
コンピューターは素早く仕事をこなし、
人はそれにより行動を迫られます。

資料は目の前でコピーされ、人はすぐそれに
対応しなければならないです。便利な機器が、
ますます人々を多忙に追い込みます。

時、分、秒という小刻みなときのなかで、
過当競争は職場の人々に、
過酷な刺激となってのしかかります。

職場での人間関係には気を遣います。
職場の刺激は増大することはあっても、
減少する気配はないです。

都会で働く人々は、常に緊張のなかにいます。
緊張の続く人は、気持ちがイライラし、
顔はとげとげしいです。

とにかく家庭も社会も、
人々をめぐる環境はまことに刺激過剰です。

情緒不安

経済的に繁栄しているとはいいながら、
円安や円高、株価の推移、コロナ禍など、
人々は先行きに不安を感じます。

日本の近海には原子力潜水艦が何隻もひそみ、
その搭載する核の威力は広島原爆の
何倍かと報ぜられると、人々の不安は一層、
駆り立てられます。

「東南海地震がいつ起こってもおかしくないほど、
地殻のひずみは重なっている」と耳にすると、
人の心に大きな恐怖が湧きます。

事実あちこちに、群発地震、直下型地震などが
発生すると、切迫感にかられます。
非常用持出リュックを枕もとに、
人々は不安な日々を過ごすことになります。

景気や生活や、核や地震という不安や恐怖のなかで、
人々の情緒は荒く、揺れ動いているのが現状です。

神経過敏

眼や耳などの刺激受容器は、
外に向かって開いていますから、
強い刺激は多量に容赦なく侵入してきます。

各受容器はその刺激を
拒否することなく受け止めます。
その度に感覚神経は反射的に
興奮を余儀なくされます。

適当な刺激が、適当な頻度で
与えられるならいいですが、
現代のような刺激過剰な時代では、
感覚神経はひっきりなしに、
興奮せざるを得なくなります。

神経系の使い方があまりにも激しいと、
神経は疲労します。神経は疲労すると、
そのはたらきは過剰となります。

現代人は誰もが少なからず、
神経過敏になっています。

感覚神経が過敏になるから、
与えられた10の刺激が100にもなって
過大に脳へ伝えられます。

ですから現代の人々は、
物事を大げさに感覚します。

自律神経の失調

感情の不安は自律神経系に
大きな影響を与えます。
私たちの情動の動く場は、
大脳のなかの古い皮質といわれる部分です。

それに近接する視床下部ししょうかぶに自律神経の
中枢がありますから、
情動の自律神経への影響は直接的です。

自律神経系は主に内臓諸器官を支配していますから、
怒りや怖れや苦悶くもん、不安などの情動は、
自律神経を通じて克明に内臓に影響を
及ぼすことになります。

興奮すると心臓はドキドキし、口は渇きます。
心臓は大量の血液を駆出くしゅつします。
血管は収縮しますから、血圧は上昇します。

交感神経の興奮により引き起こされた変化を、
もとの状態に戻し、失われたエネルギーを
補給するのが、副交感神経の役割です。

ところがこの平和的なはたらきをする
副交感神経も、不安や恐怖や驚愕きょうがくにより
興奮に追いこまれてしまうのです。

自律神経系は、交感神経と副交感神経からなり、
互いに相反するような働きをしながら、
協力して身体の調和を保とうとしているのです。

ところが、興奮や怒り、不安や悲しみ、
また恐怖や驚愕が強すぎたり、頻度が多いと、
この両神経は対応しきれなくなり、
協調作用を失います。
ここから身体に異常が起こり、
自律神経失調症といいます。

ストレス

ストレスとは、私たちの生体に緊張や
ゆがみを与える原因となる刺激因子を、
ストレス作因と呼びます。

ストレス作因により、生体には歪みが生じます。
生体はこの歪みを、もとの状態に復元しようとして
自己防御反応をします。

歪みと防御反応の両者をふくめて、
ストレスといいます。

ストレスを起こす作因として、
薬物、毒物、細菌、火傷、寒冷、打撲、
精神的緊張などが上げられます。

ネズミを傷つけたり、寒冷にさらしたり、
固縛こばくしたり、有毒物の注射をしたり、
猫をけしかけて恐怖させたりという
各種のストレス作因を与えてみた。

するとそれぞれの作因に応じた
反応(特異的反応)が起こるとともに、
どの作因にも共通した反応(非特異的反応)が
見られたのです。

それは、
1.副腎ふくじん腫脹しゅちょう
2.リンパの萎縮いしゅく
3.消化系の出血
です。ここで取り上げるのは、
この共通した非特異的反応の方です。

生体に物理的または心理的に
ストレス作因が加えられたとき、
各刺激受容器を通じて大脳皮質は
これを感知し、さらにこの刺激は
間脳へ伝えられます。

これに反応して間脳は、
ある種のホルモンを分泌します。
このホルモンは、間脳の下方にある
脳下垂体のうかすいたいに作用し、脳下垂体は各種の
ホルモンを多く分泌します。

そのホルモンの指令を受けて、
副腎皮質はさらに多くのホルモンを分泌します。
副腎皮質ホルモンは、さらに身体の
分泌腺や器官をはたらかせます。

このように生体は緊急態勢をとり、
ストレス作因により引き起こされた生体への悪影響を、
できるだけ食い止めようとするのです。
これは一種の生体防衛反応です。

この反応は、私たちの生体を防衛する
有益な反応ですが、
この反応があまりにも強すぎたり
頻度が多すぎると、高血圧や糖尿病や
胃潰瘍になったりします。

これが一般にいわれているストレス病です。

心と体の結びつき

心と体をつなぐルートとして、
脳下垂体のうかすいたい副腎ふくじん系のホルモンの働き、
そして物理的や化学的刺激と同じように、
精神的刺激が生体に影響を及ぼすことは、
心と体の結びつきを考える上に
重要な科学的裏づけです。

自律神経系の中枢ちゅうすうと、
内分泌系の最上位の中枢は、
ともに間脳の視床下部ししょうかぶにあります。

視床下部より上位にあって、
視床下部に直接に影響を与えるものは、
古い皮質です。

古い皮質は、本能と感情のはたらきの場です。
古い皮質での怒りや不安や恐怖などの情動は、
視床下部の内分泌ないぶんぴつ系と自律神経系の中枢を介して、
ただちに身体に影響を及ぼすことになるのです。

大脳の新しい皮質や古い皮質で
営まれている精神活動の影響は、
間脳で肉体活動へとバトンタッチ
されることになるのです。

古い皮質と間脳の部には、心と体のつながりの
接点があるということになります。

今日のような刺激過剰の時代はまだまだ続きます。
そのなかで人間は、ストレスにかきむしられ、
傷ついて生きていかなければならないのか。

私たちは、ストレスにうち克ち、
自己を安定的に確保して生きたいのです。

二、神経反射の調節の必要性

今までのことを整理して、
神経反射の調節の必要性を
明らかにしましょう。

●過剰刺激による神経過敏

●それゆえに、感覚、知覚の
過敏と過大を招く

●そのために、感情の不安定
(不安、緊張、焦燥しょうそう、恐怖、驚愕きょうがく)となる

●そうなると、運動神経系(言葉、行動)の失調、
自律神経系の失調、内分泌系(脳下垂体のうかすいたい副腎ふくじん系)
の失調と、神経過敏から次々と、反応が反応を
ひき起こし、ついに環境に対して適応不能
(悩み、神経症、病、死)を招くことになる

このような連鎖反応のそもそものきっかけは、
外的及び内的なストレス作因に対する
感覚神経の過敏反射です。

私たちは、感覚神経の過敏反射を
何としても調節したいのです。
そうして次々と連鎖的に起こる、
心理的、生理的な過剰反応をも
確実に調節したいのです。

感覚の際の神経の反射や、
感情による運動神経や自律神経への
反応などを一括して、ここでは
神経反射と呼ぶことにします。

ストレス過剰な現代社会を力強く
生きぬくためには、神経反射の調節は
必須の対策となるのです。

体勢の要点

私たちが外界から、音や光や温熱や寒冷や
打撲や外傷などの強い感覚的刺激を受けたとき、
また内から、内臓の痛みや、怒り、怖れ、
悲しみなどの情動が襲ってきたとき、
何をおいても瞬間ただちに、
次のような体勢をとるのです。

①肛門を締め、げる。

②肩の力をぬいて、ろす。

③下腹部に、気力を充実させる。

④刺激の強烈なときには、しばしば呼吸をめる。

番号をつけて記しましたが、
この順番で行うのではありません。
同時に行うことが重要です。

刺激がそれほど強烈でないときは、
①から③までを同時に実施し、
刺激が強烈なときは、①から④までを
一挙に行うのです。

イッキュウ
イッキュウ

なによりも、私イッキュウが

心がけていることは、

常に肛門をキュキュッと締め上げる

ように実践しています!

イッキュウ
イッキュウ

締め上げるようにとは、

肛門を体の内部に引き上げる

イメージです!

知らされてみれば、「これが秘法か」と、
軽く受けとる人もいるかも知れません。
それでは「自分で体得せよ」といわれれば、
それこそ一生かかっても把握できないでしょう。

これから解説する神経学的な理論や、
その大きな効果を理解し得たなら、
「なるほど、秘法だ」と
合点するにちがいないです。

イッキュウ
イッキュウ

これを実践するかしないかで、

健康も、寿命も、人生も、大きく

変わってきます!!

イッキュウ
イッキュウ

気力の充実してくるのをおぼえ、

自分の身体は、自分で統括しているという

実感が湧き、心は穏やかな余裕を感じる

ようになってきます!!

刺激対応の構え

過剰刺激に対して、私たちは
無防備であってはならないです。
特に強い刺激に対しては、
自己防衛の何らかの構えを必要とします。

刺激の侵襲しんしゅうをそのまま許し、
その過剰反射の連続のなかで
生命のエネルギーを消耗し、
心身を傷つけることは、
自己に対してあまりにも
無責任といわざるを得ないです。

刺激に対して、尻(肛門)、肩、腹の
三位一体さんみいったいの特別体勢をとれば、
刺激は侵襲初期の段階で減弱げんじゃくされます。

とにかく私たちは、強い刺激に対し、
これを調節する対策として、
特別な体勢をとることは、
きわめて重要なことになります。

イッキュウ
イッキュウ

気がついたら、肛門をキュキュッと締め上げる。

これを習慣づけて、ストレス社会、コロナ禍を

乗り切っていきましょう!

神経叢の安定確保

この体勢は、
感覚ー感情ー自律神経ー肉体へと、
過剰ストレスが反射的に波及していく過程で、
特に自律神経系の神経叢しんけいそうの動揺を防止し、
その安定を確保する上に大きな役割を
果たしています。

神経叢の叢は、草むらを意味します。
多くの神経が入り、
また出ていくところです。

イッキュウ
イッキュウ

神経叢の場所は、

お腹のみぞおちのあたりです!

衝撃が加わると命が絶たれます。

神経叢は、自律神経系の地方センター
ともいうべきものです。ここには、
交感神経や副交感神経が集まり、
合同して複雑な接続中継所(神経叢)を形成し、
両神経は相協力してそれぞれの担当器官を
支配しているのです。

そして多少のストレスの影響は、
両神経の協調で乗り切っているのです。

この神経叢の所在するあたりを
「急所」といいました。急所とは、
打ったり、衝撃を与えると生命にかかわる
大事なところという意味です。

神経叢が強い刺激を受けると、
内臓機能は乱調子になります。
極度の衝撃のときには、交感神経と
副交感神経の協調の度を超えるので、
ショック死を起こすことになります。

尻、肩、腹の特別体勢は、私たちの生命活動を
直接握っている神経叢の動揺を防止し、
その安定を確保する効果をもつものです。

そしてこの体勢は、
過剰ストレスによる反射的悪影響を、
神経叢で調節することを
ねらいとしているのです。

薬物ではなく、自己のとる体勢により
神経反射を調節しようとするところに、
この方法の優れた特徴があるのです。

さらにいえば、意思的に運動神経を使い、
尻、肩、腹の体勢をとることにより、
従来意思支配の及び難いとされている
自律神経のはたらきを調節し、
生命によりよい効果をもたらすことを、
めざしているのです。

イッキュウ
イッキュウ

自律神経の働きを自分の意思で支配できるなんて、

世間のほとんどの人が知り得ません。

この方法を実践すれば、

ストレスや神経過敏に対処できるのです!

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウは、おかげで自律神経が安定し、

すぐに眠ることができ、充実した睡眠がとれています!!

天風さんはこの方法を、
「神経反射の調節法」と
名づけられています。

肩の力をぬいて下ろすこと

世間の人々は、恐怖すると思わず
息を吸いこみ、身をすくめます。
そのとき肩には力が入り肩は上がります。

驚愕きょうがくしたときも、人々は眼を見ひらき、
肩は上がり、力が入ります。
不安のなかでオドオドすると、
知らないうちに肩に力が入り、
肩は上がっています。

怒りのときは「肩をいからす」といわれるほど、
肩には力が入り肩は立ちます。
激しい悲痛のときには、人は体を緊張させ、
肩に力を入れ、悲しみをしぼるように泣きます。

不安や緊張や、激しい感情に襲われたとき、
人々は意識しなくても肩に力が入り、
肩が上がっています。

このとき、横隔膜おうかくまくは必ず上昇し、動揺しています。
感情的衝動を伴う横隔膜の上昇と動揺は、
横隔膜神経叢しんけいそうの動揺を招きます。

横隔膜神経叢は、下行大動脈かこうだいどうみゃくや下横隔動脈、
また肝臓や副腎ふくじんへも支配神経を出す
重要な神経叢です。

突然の指名を受け、驚き、
ドギマギして顔が赤くなり、
みぞおちのあたりがオロオロすることを、
世間では「がる」とか「うわずる」といいます。

これは、心理的刺激による、横隔膜神経叢の
動揺により引き起こされる症状です。
なんとしても、肩の力をぬいて
肩を下ろす
ことを実行しなければならないです。

また夜半、肉親の危篤きとくを知らせる電話で、
胸がキュッと締めつけられ、激しい動揺に
襲われることがあります。
これは心臓神経叢の異常興奮によるものです。

交感および副交感の両神経により
構成されている心臓神経叢は、
大動脈弓部きゅうぶに接して位置し、そこから
浅心臓神経および深心臓神経を出して、
心臓の冠状かんじょう動脈や心室や心房しんぼうのはたらきを
支配している、重要な神経叢です。

胸をつくような感覚や感情の
衝撃を受けたときには、何をおいても、
肩の力をぬいて下ろすことを実行すれば、
それだけ衝撃を緩和かんわすることができるのです。

この肩の動作は、子どもでも病人でも
容易に実行できる体勢です。
この体勢をとることは、
心理的には心の構えとなります。

生理的には神経叢の安定をもたらすのです。
強い刺激や衝動のときには必ず、
この動作をとることを忘れてはならないです。

肩の力をぬくことの効果

昔から、肩の力をぬいて下ろすことは、
心ある人の心得でした。
古来、剣を構えるときには、
肩の力をぬけといいます。

肩に力が入っていては、剣を縦横じゅうおう
振るうことはできないからです。

現代の野球でも、打撃のときは
肩の力をぬけといいます。
肩に力が入ると、充分にバットを
振り切れないのです。

車の運転や、習い事でも、
肩に力を入れてはならないといわれています。
肩こりの原因はいろいろありますが、
心して肩の力をぬいて下ろしておくと、
肩こりはきまって減少するものです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、以前は肩と首が

凝っていましたが、肛門をキュッと締めて、

この体勢を実践することで、

今はぜんぜん解消しました!!

私たちは日頃から、肩の力をぬいて下ろす
習慣をつけておく必要があります。

日常はもちろん、衝動や衝撃のときに
肩の体勢をとることは、これ一つだけでも
効果はありますが、続いて述べる二つの
体勢を同時に行うと、相乗的そうじょうてきに大きな
効果を発揮するものです。

下腹部に気力をこめること

人が不安でハラハラしたり、
恐怖でオロオロすると、
腹の力はぬけ、腹は凹みます。

そのとき、その人は物事に
立ち向かう勇気を失っています。
昔から「ふんどしを締めてかかれ」といますが、
下腹部に気力の充実することの
重要性をいっているのです。

下腹部に対し何の構えもない者が、
強い不安や心配に襲われると、
心窩しんか部(みぞおち)のあたりが
「ヒュン」ときしむほど痛みます。

それは消極感情により強い刺激を
受けた交感神経の興奮が、
腹腔ふくこう神経叢へと波及し、
腹腔神経叢はそれに対応しきれないほど、
動揺していることを示すものです。

腹腔神経叢の興奮防止

腹腔神経叢ふくこうしんけいそうは横隔膜のやや下方で、
腹部大動脈の前面に位置しています。
人体の正面から見ると、みぞおちの
奥にあたるこの腹腔神経叢は、
二つの神経節群をもちます。

この神経節は、太陽の光線のように
多くの神経を出すので、
太陽神経節といいます。

太陽神経節は、膵臓すいぞう、小腸などの
腹部内臓機能を掌握する
中枢的役割を果たしているのです。

この腹腔神経叢や横隔膜おうかくまく神経叢の
介在するみぞおちのあたりを、
古くから武道では「水月すいげつ」といい、
急所のなかの急所として、
特に重視しています。

ここに一撃を受けると、気を失い、
容易に呼吸も回復しないといいます。

ところが、下腹部に気力を充実させ、
腹筋を緊張させて構えているときには、
相当強い衝撃をみぞおちに加えられても、
平然としていることができます。

イッキュウ
イッキュウ

大きな怪我をしたと思っても、
軽傷だったり、交通事故に遭っても

無傷だったというお話も聞きます!

腹圧の効果

物理的な刺激や、怒り、怖れ、悲しみなどの
感情的衝撃を受けたときには、まず肩の力を
ぬいて下ろすことは先に述べましたが、
この動作とともに、下腹部に気力をこめる
体勢をとることです。

この体勢がストレスにうち克つ
有力な手段となるのです。

下腹部に気力をこめると「さあ来い」という、
積極的な態度が確立します。
他からのストレスに、ひとたまりもなく
圧倒されることがなくなります。

下腹部に気力を充実させると、
腹圧がかかることになります。
腹圧がかかると、横隔膜は下降した位置で
安定し、動揺しなくなります。

したがって「がる」とか「うわずる」
ということが防止されます。
また、腹圧と横隔膜おうかくまくの安定により、
腹腔神経叢ふくこうしんけいそうや横隔膜神経叢の動揺が防止され、
内臓機能の混乱が防がれます。

いずれにしても、下腹部への気力の充実と腹圧は、
腹部の交感神経の動揺を防ぎます。
それはとりもなおさず、平和的にはたらく
副交感神経を順調にしますから、
平静状態への回復も早いことになります。

イッキュウ
イッキュウ

この体勢をとると、

心穏やかな時間が多く持てます!

そして、乱れた感情に落ち着きを

取り戻してくれます!!

丹田の充実

下腹部に気力をこめることは、
生理学的にも重要なことです。
生理学を知らない昔の人も、
緊褌きんこん一番、事に当たれ」といいました。

神経質な人の腹は、凹んでいて力がなく、
ヘナヘナしていて頼りないです。
昔から「臍下丹田せいかたんでんに気をこめよ」といいます。

下腹部に気力を充実させ姿勢を正すと、
全身がシャッキとします。臍下への気力は、
武道でも芸道でもその基本姿勢の
要点とされています。

柔道や合気道の身のこなしも、
その基本となる体勢は、臍下丹田に
気力をこめた、重心を低く保つ姿勢です。
これは武道を志す者が、日夜工夫し、
鍛錬するところです。

下腹部に気力をこめ、丹田を充実させ
はらを練ることの重要性は、
昔も今も変わりがありません。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウは、常に肛門をキュキュッと

締め上げているので、体はシャープでキリリと

引き締まっています!

毎日快眠、快便ですこぶる快調です!

腹式呼吸

激しい禅の修行をした白隠はくいん禅師は、
ついに肺結核と神経衰弱にとりつかれました。
死を覚悟した白隠が最後に尋ねあてたのは、
京都白川の山奥に住む白幽はくゆうという仙人でした。

白幽は、起死回生の法として、
白隠に「内観ないかん法」を授けました。
白隠は命をかけて、この法を行じました。
そしてついに、心身の完全なよみがえりを
達成したのです。

内観の法とは、丹田たんでん呼吸(腹式呼吸)と、
自己暗示法を内容とするものです。
白隠は、丹田に気力をこめることから始め、
呼吸とともに生命に活力をよび込み、
生命力を充実させ、病を克服したのです。

坐禅において、結跏趺坐けっかふざを組み、
腰を立て背筋とうなじ(首のうしろの部分)を伸ばし、
肩の力をぬいてろすと、
下腹部には自然に気力がこもります。

イッキュウ
イッキュウ

結跏趺坐とは、仏教の座法の一つ。

左右の足の甲を反対の足のももの上に交差し、

足の裏が上を向くように組む座法。です!

そして心を寂静じゃくじょう境におくので、
交感神経の興奮はないです。
ただ副交感神経のみが、
順調にはたらいていることになります。

ここに心身は平静となり、
泰然自若たる境地が現出するのです。

イッキュウ
イッキュウ

寂静とは、ひっそりとしてもの静かなこと。です!

坐禅を行うことは、丹田に気力を充実させ、
腹腔神経叢ふくこうしんけいそうの安定をはかり、
副交感神経のはたらきを順調にし、
心身を安楽にします。

坐禅ははらを練る上に、
有力な手段となるのです。

ここで特に注意しておきたい
重要なことがあります。
それは、下腹部に気力を充実することに
熱心のあまり、ウンウンといきみ、
腹圧をかける人がいます。

これは大きな誤りであり、害をもたらします。
強い腹圧のかけ過ぎで、腎臓じんぞうや腸の下垂かすいの害を
くい止めるには、如何いかにすればよいか。

ここに天風さんが教えられる、
もう一つの体勢動作がぜひとも
必要となってくるのです。

肛門を締め上げること

外からの刺激や内からの衝動に接したとき、
私たちはすぐさま、肩の力をぬいて下ろし、
下腹部に気力を充実させるとともに、
肛門を締め、胃の方に向かって
吸い上げるようにするのです。

イッキュウ
イッキュウ

吸い上げるように

イメージするのがコツです!

そうすると、下腹部への気力の充実によって
生ずる下方への圧力は、肛門を締め上げる
上方への力と調和して、内臓下垂かすい
防ぐことになるのです。

そればかりでなく、肛門を締め上げる動作は、
人々は気づいていませんが、自己の生命を
堅固に確保する上に、重要な効果をもつものです。

肩、腹の特別動作とともに、
肛門への動作を加えて、三動作の連係により、
ストレス対策は顕著な効果を発揮するのです。

骨盤神経叢の興奮防止

高層ビルの高いところから
下界を見下ろしたとき、
急にオロオロして肛門が開く人がいます。

なかには、開いた肛門から体内の空気が
抜けていく気がして、恐怖とめまいに
襲われる人もいます。

谷川の吊り橋を渡るとき、
不安のなかで肛門が開き、
足取りがひどくふらつく人もいます。

驚愕のときには、瞳も開きますが、
肛門も開きます。悲しみのときには、
全身の脱力感とともに肛門は力を失い、
ゆるみます。

すると人々の不安や恐怖は
いよいよつのるのです。
ストレスの対策法として、
肛門への処置はゆるがせにできない
重要な問題となります。

ハラハラしたとき、肛門が開いたり
急にトイレに行きたくなったりするのは、
骨盤神経叢しんけいそうの興奮によるものです。

この神経叢は、
骨盤内の臓器を広く支配しています。
(下行結腸かこうけっちょう、直腸、肛門括約筋かつやくきん
尿管、膀胱ぼうこう、前立腺、子宮)など。

心理的ストレスにより、
骨盤神経叢が興奮し、
下行結腸や直腸の緊張と蠕動ぜんどう亢進こうしんし、
一方では肛門括約筋がゆるむので、
排便したくなるのです。

また膀胱の緊張は増強する一方、
膀胱括約筋の緊張は減弱するので、
排尿したくなるのです。

強い恐怖のときに、失禁する人もいます。
妊婦さんがひどく驚愕すると、
陣痛が始まることもあります。

また家庭や職場での欲求不満の蓄積、
葛藤、緊張、不安、焦燥、怒り、悲しみなど、
心理的ストレスのなかで働いているサラリーマンで、
通勤電車に乗ると腹痛や便意をもよおし、
下痢をする人もいます。

ストレスの解消に努力しなくては
ならないことは当然ですが、
刺激に際してすぐに肛門を締め上げて、
骨盤神経叢の動揺を防止する対策は、
自己防衛のためにも熱意をこめて
やらなければならないことです。

イッキュウ
イッキュウ

日常生活のなかで、気がつけば

お尻をキュキュッと締め上げることです!

それを習慣にしていくのです!!

私イッキュウは、肩とお腹は、

あまり意識はしていません!

とにかく、肛門を締め上げることです!!

自律神経への影響

外肛門括約筋かつやくきん横紋筋おうもんきんで、
私たちの意思で開いたり
締めたりすることができます。

また肛門を引き上げることのできる筋を、
肛門挙上きょじょう筋といいます。
この筋も私たちの意思で動かすことができます。

私たちは、自分の意思で肛門を締め、
肛門を挙上させる動作をとります。
そうすることによって、二つの肛門挙筋の間に
位置する骨盤神経叢しんけいそうの動揺を防止して、
安定をはかろうとするものです。

肛門を目標にして動作をしていますが、
本当のねらいは骨盤神経叢にあるのです。

人間の感情が自律神経に敏速びんそく
影響することは明白な事実ですが、
人間の意思や思考の集中も、
自律神経の分野に影響を与える
可能性も充分考えられるのです。

尻、肩、腹の体勢についての神経的説明は
充分ではないにしても、これを実践してみると、
その効果は十二分に体験できるものです。

昔の禅では、肛門を締めることを
止気しきの法」と称し、気の逃げうせるを
防ぐ法として教えています。

ストレスのなかに生きる私たちは、
ストレス対策として尻、腹、肩の体勢を
何としても実行することが、
いよいよ必要となります。

私たちは自らの意思で運動神経を使い、
肛門を締め上げることにより、
従来意思支配の及び難いとされている
自律神経へのよりよい影響を、
期待するものです。

三、神経反射の調節法の修得

生命とクンバハカ法

自己防衛体勢

天風さんは、尻、腹、肩の三位一体さんみいったいの体勢を
「神経反射の調節法」と称されましたが、
この方法をしばしば「クンバハカ法」と
呼ばれていました。

クンバハカ法なるものは、
ヨガの水中の坐禅を通じて天風さんが体得し、
さらに人々の日常生活に活用するように
教えられた「神経反射の調節法」をいうのです。

実は、私たちの生体が激しいストレスの
侵襲しんしゅうを受けたとき、誰に教えられなくても、
特別な体勢をとるのです。

昔から、弁慶の泣き所といわれる箇所があります。
俗に向こうずねといわれる脛骨けいこつの部分です。
ここを強く打撲すると、
あまりの痛さに強い弁慶も泣くといいます。

脛骨を打撲した瞬間、私たちは肛門を締め、
腹に力をこめ、肩を下げ、呼吸を一時止めて、
えます。俗に「いきむ」といいます。

強烈なストレスに対し、
人は反射的にこの体勢をとり、
ストレスに圧倒されそうな自己生命を
懸命に確保しようとするのです。

また熱いお風呂に入るとき、
人は肛門を締め腹に力をこめ、
拳を握り、息を止めます。

やはりこの体勢をとることにより、
生体はストレスから自己防衛を
しようとしているのです。

この体勢は人の身を活かす
有効なストレス対処法です。

この体勢は、生きんとする生命が本来無意識に行う
自己防衛の反射的行動です。これを反射という
無意識的行動にとどめず、意識的に訓練して身につけるなら、
意識的と無意識の両面から、私たちは過剰ストレスを調節して、
有効に自己防衛することができます。

この体勢は、生命に活力を充実させ、
ストレスの過剰な侵襲を防ぎ、
緊急事態をも突破し、迫力ある人生を生きる
要訣ようけつであることを理解されたことと思います。

ですから、私たちは日頃からこの体勢になじみ、
身につけて、いざというときすぐさまこの体勢を
確実にとれるようにしておかなくてはならないのです。

聖なる体勢

天風さんは、瞑想行の極致において
この体勢を体験的に体得されるのです。

瞑想が深く進むと、雑念、妄念もうねんはふき払われ、
心は澄んで純一無雑じゅんいつむざつ三昧ざんまいの境に参入したとき、
この崇高な心境に呼応するが如く、
顔猊がんけいはさわやかに澄み、
神々しいまでに気品が漂うのです。

体勢はゆったりとしていて、
肩には力みがありません。
丹田たんでんには気力がこもり、
重心は安定していて不動です。

そして肛門は自然に、
きりりと締め上がっているのです。
崇高な心的境地が、神経系を通じて
このような体勢を作り出しているのです。

尻、腹、肩の三位一体さんみいったいの体勢は、
聖なる心的境地における
「聖なる体勢」なのです。

崇高な心の状態が、自然のうちに、
尻、腹、肩の三位一体の体勢を作り出すのは、
心の身体に及ぼすよい影響です。

心身相関そうかんことわりを活用された天風さんは、
身体の体勢を意識的にととのえることにより、
心を調ととのえ、崇高な境地を招来することを
考えられたのです。

それゆえに天風さんは、私たちに、
常に心してこの体勢を実践し、
心の修行に役立てることを
教えておられるのです。

ひどい不安や恐怖のときには、
身体は小刻みに震えます。
このとき、三位一体のクンバハカ体勢を
確実に数回行うと、体の震えは止まり、
心は平静を取り戻します。

ひどく緊張して身も心も
コチコチになる人がいます。
このときクンバハカ体勢を実施すると、
体の緊張は解け、心は平常心を
取り戻すことができます。

また心のなかを、
雑念や妄念もうねんがしきりに去来するとき、
クンバハカ法を入念に行うと、
心の雲は次第に晴れてくるものです。

また天風さんは、
「この法は、自己の本来に立ちもどる法である」
といわれました。消極的な感情や思考を吹き払い、
人間本来の自己である本心の煥発かんぱつに、クンバハカ法は
有効な手段であるからです。

ストレスの対処に、胆力の養成に、
活力の充実に、緊急事態の突破に、
不安、恐怖、緊張感の除去、
そして本心の煥発と、人間生活に
大きなかかわりをもつクンバハカ法は、
何としても確実に身につけ、わがものと
しなければならないものです。

イッキュウ
イッキュウ

本心とは、

清く、尊く、強く、正しい心。のことです!

イッキュウ
イッキュウ

煥発とは、

すぐれた才能が外にあふれ出ること。です!

体勢の修得

心とからだは、
命という高い立場で統一されます。
心身統一の実際は、命の法則に
準拠して心と身を生かし、
また使うことにより具体化されます。

心身統一法を内から見ると、
心への対策は神経系や内分泌系を介して、
からだによりよい影響を及ぼすことになります。

身への対策は心へと、
好影響をもたらすことになります。
さらにまた、よい心の状態は身へと
よい結果を与えるというように、
構成されているのです。

イッキュウ
イッキュウ

神経系体の三つは、

密接な関係をもっています。

このトライアングルを何としても、

積極あふれる好循環に機能するよう

心がけなければならないです。!!

心身相関の理論は、天風さんにより、
綿密に、しかも活発に活用されているのが、
心身統一法です。

心身相互の好影響をもたらす
プラス循環により、強く、明るく、
安定した精神と、生き生きとした、
たくましい身体が建設されるのです。

尻、腹、肩の三位一体さんみいったいの体勢は、
身体に直接実施する方法ですが、
精神を安定させ、同時に生命を正しく
確保する方法でもあります。

ここでは、人々に理解しやすいように
ストレスから書き起こしたのですが、
この法をストレス対策のみにとどめず、
からだすこやかに、心をやすらかに確保して、
真健康の建設はもちろん、
精神の養成や人間形成など、
深く生命にかかわりをもつ法であることを
充分理解したうえで、神経反射の調節法を
マスターすることにしましょう。

尻、腹、肩の体勢など、
今まで考えてもみなかったことだけに、
いざ実行すると、さぞぎこちないことでしょう。

何事も初めは、そのようなものです。
スキーもスケートも、初めは滑ることなど
至難な業と思えます。

でも試みているうちに次第にコツを会得して、
滅多に転ぶことはなく、ついには快適に
滑ることが可能になります。

練習ということは、上達の何よりの早道です。
練習をするにも、要領というものがあります。

これから、尻、腹、肩の三位一体の体勢を
修得する要領について述べることにします。

一挙に行うこと

今までは解説の都合上、肩、腹(丹田たんでん)、尻(肛門)の
順序で述べてきましたが、実行するときには、
この三部分の体勢を一挙に一動作で行うのです。

もちろん一部分の体勢でも効果がありますが、
この三部分の体勢が一挙に行われたとき、
その効果は相乗的に充実し、拡大されます。

内外からの刺激に対して三部分が一動作で
対応すると、身体各部の神経叢しんけいそうが一斉に
安定確保されますから、生命全体が堅固に
防衛されることになります。

また力の入れすぎによる腹圧の弊害は、
肛門を締め上げることで解消されます。
下腹部への気力の充実と、
肛門の締め上げにより、
ともすれば生じがちなりきみは、
肩の力をぬいて下ろすことで緩和されます。

三部位はそれぞれ相補あいおぎない、相協力し、
その効果を確実なものにしています。
どうしてもこの三部位の体勢は、
一挙一動作で行われなければならないものです。

ですが初心者には、初めから一動作では
できないでしょうから、まず一つ一つの
体勢を身につけた上でこれを連動させ、
一挙に動作していくのが順序であり、
確実なことです。

肛門締め上げの要領

三部位の体勢はいずれも重要なものですが、
肛門の締め上げは特に重要です。
肛門には、肛門括約筋かつやくきんがあり、
肛門は締まっているのが通常です。

これをさらに意識して締めるのです。
これは肛門で、大便を切る要領です。
これはさほど難しい動作ではないです。

むしろ難しいのは、肛門を締めた上で
肛門を腸の方向へ吸い上げるように
することです。

肛門の吸い上げの動作を担当するのは、
肛門挙筋きょきんです。この筋は意識的に訓練すれば、
充分にその役目を果たすものです。

日頃この筋肉は、あまり使われてはいないです。
大便や小便を懸命にこらえるときに
使われる程度です。

そのときの要領で肛門を締め、さらに胃に向かって
吸い上げるようにするのです。
この動作で、二つの肛門挙筋の間にある
骨盤随神経叢しんけいそうの安定が確保されるのです。

と同時に下腹部への腹圧の
かけ過ぎによる害が防止されます。

自分では肛門を締め上げたつもりでも、
実際に肛門が締め上がっているか、
心もとないものです。

そのときには、入浴時に石けんで肛門を洗い、
平常の肛門を手で触れてみるのです。
そのうえで肛門を締め上げてみると、
締め上げ具合が指先で確認できます。

締め上げたり、緩めたりしていると、
確実に締め上げることが
できるようになるものです。

下腹部への気力のこめ方

下腹部に気力をこめようとすると、
胃のあたりがふくらみ、力が入る人がいます。
横隔膜おうかくまくが上昇しているのです。

肩の力をぬいて下ろせば、
気力は自然に下腹部にこもるものです。

なかには下腹部に力をギュー、ギュー
入れてうんうんりきむ人がいますが、
これは力の入れすぎで、内臓下垂を
起こすことに注意です。

臍下丹田せいかたんでんに、軽く気力がこもればよいのです。

ズボンのベルトをへその下で締めてみると、
下腹部への気力のこもり方の実感が会得できます。
そうすると、特に下腹部に力をこめようとしなくても、
自然に下腹部の充実を感じるようになります。

そのうちにベルトをはずしても、
下腹部に気力がこもるようになります。
自分でもはらのすわった落ちついた
安定感を覚えてくるものです。

肩の力を抜いて下ろす

冬、オーバーを着てポケットに手を入れて
歩く人の肩には、力が入り、上がっています。
冬でなくても日頃の生活のなかで、
食べるとき、書くとき、読むとき、
見るとき、人々の肩にはいつの間にか
力が入っています。

そんなクセのあることに人々は気がつきません。
こんな人は肩がります。
気がついたら肩の力をぬいて下ろすのです。
これは難しい動作ではないです。
気がつけばできることです。

肩をギュー、ギューと下へ押し下げるのは、
力の入れすぎです。ストーンと肩の力をぬいて、
気軽に下ろせばよいのです。それだけに、
ゆったりした気持ちにあふれるのです。

イッキュウ
イッキュウ

野球選手が、バッターボックスで、

肩を上げ下げして、リラックス

しようとしているあの仕草です!

連動の要領

一つ一つの動作は身につけても、
三つを連動させて一挙に行うことは、
初めのうちはなかなか難しいです。

下腹部に気力をこめると肛門が開いたり、
肛門を締めると下腹部が凹んだりします。

天風さんは、まず下腹部に気力をこめてのち
静かに肛門を締めるとよいと教えています。

この順序で、初め下腹部に手を押しぎみに当てて、
気力をこめたところで肛門を締めてみると、
両者の運動はうまくできます。

この両動作の間隔を詰めていくと、
両者を一動作でできるようになります。
そのときに肩の動作を加えることは、
さほど難しいことではないです。

練習しているうちに、各動作を行う
筋肉が訓練されますから、三位一体さんみいったい
動作が一挙に可能になってくるのです。

三位一体とは三カ所の別々の動作が
一挙に行われ、協調して高度な
一体勢となるのをいうのです。

強い刺激のときは止息しそく

内的、外的の強い刺激を受けたときには、
尻、腹、肩の三位一体さんみいったいのクンバハカ体勢を
とるとともに、しばし呼吸を止める(止息)のです。

誰でも身体を強打したときは、
グッと息を止めて痛さをこらえます。
クンバハカ体勢をして息を止めて
こらえるのは、人間が強いストレスを
受けたときの自己防衛体勢です。

息を止めてこらえるにしても、
人々の肩は上がります。
これでは効果が低いです。

尻、腹の動作とともに、
肩の力をぬいて下ろし、
息を止めると効果は大きいです。

息を止めるといっても、
そう長くは止められません。数秒間です。
強い刺激が続くときは、息を吸い直して、
また止めてこらえることになります。

絶対クンバハカ

この場合、肛門はギュウとばかりに強く締め上がり、
下腹部にはグッと気力が充実し、
肩もバッチリ下がっています。
その上に息も止めていますから、この体勢を、
絶対クンバハカの体勢といいます。

「絶対」という言葉は不用意に
使う言葉ではないですが、
この場合、全身がこの体勢に
集中されていますから、
絶対クンバハカというのです。

絶対クンバハカは、ひと呼吸ほどの間
止息してクンバハカ体勢を強固に確保し、
強いストレスを乗り切るのです。

現象界に生きている私たちは、
刺激をまったく受けないということは
あり得ません。

むしろ音や光、暑さや寒さ、
皮膚への摩擦などの刺激により、
生命力は充実し、環境への
適応能力をつけていくのです。

ほどよいストレスは、人間を力強く
発達させるのに有効にはたらきます。
無刺激のなかに新生児を置くなら、
感覚器も脳も未発達に終わります。

強すぎるストレスが、生命をおびやかすものです。
ストレスによる過剰な反射をほどよく
調節する方法が「神経反射の調節法」です。

相対クンバハカ

それほど強くない刺激に対しては、
止息するほどの絶対クンバハカは
しなくてもよいのです。

クンバハカ体勢をしばしば行っていると、
たとえ普通の体勢になって肛門をゆるめても、
まったくゼロまで緩むことはなくなります。

初めは三割か四割、次第に五割、
やがて六、七程度はいつも肛門は締り、
下腹部には気力がこもっているようになります。

三位一体さんみいったいのクンバハカ体勢を
意識してとらなくても、
六、七割程度のクンバハカ体勢が
常時身に備わるようになります。
この程度の体勢を、相対クンバハカといいます。

この体勢で、講演もできますし、
ピアノの演奏も可能です。
私たちは相対クンバハカで日常生活をし、
いざというときには、絶対クンバハカを
行えばよいのです。

日常の生活で、絶対クンバハカ体勢を
行うほどの刺激がなくても、
一日数回はこぶしを握り、止息して
絶対クンバハカを試みる必要があります。

「エイ!」という気合いとともに、
絶対クンバハカの体勢をとると、
全身にピリッとした緊張がみなぎります。

イッキュウ
イッキュウ

元気と活力、積極的な

心持ちが体中から湧いてきます!

よしやるぞという気力が、
腹の底から湧き満ちてきます。

弛緩しかん怠惰たいだのなかから自己を救出するには、
絶対クンバハカ法はまことに端的にして、
有効な手段です。

肛門と下腹部と肩の三位一体さんみいったいの動作は、
話で聞くといとも容易に実行できると
思いがちですが、以上の要領で練習しても、
それが身につくまでには、
三ヶ月はかかるのが普通であると、
天風さんはいわれています。

一日も早くこの体勢を体得できるよう、
日常生活のなかでの訓練と応用について
述べることにします。

生活のなかでの訓練

気がついたら実行

肛門には肛門括約筋かつやくきんがあり、
誰でも一応は締まっているはずです。
ですがこれは、自然に軽く締まっているだけです。

気がついたらこれを意識的に、
ギュッと締め上げるのです。
と同時に下腹部に気力をこめ、
肩の力をぬいて下ろすのです。

気がついたら、クンバハカの体勢を
とってみることです。一秒か、二秒です。

今まで知らずに放置していた体勢ですから、
私たちの身体は大抵だらしなくゆるんでいます。
これを、気がついたらそのたびごとに、
クンバハカ体勢をとるのです。

尻、腹、肩の三位一体さんみいったいの体勢ですが、
三点のなかで一番重要なポイントは、
肛門です。

肛門は一瞬ギュッと締め上げたら、
緩めてよいのです。そしてまた
ギュッと締め上げればよいのです。

気をつけて行えば、一日何十回、
何百回と締めたり、緩めたりすることが
可能になります。

すると肛門を主導とするクンバハカ体勢が、
行動のパターンとして確立してくるのです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、気がつけば

肛門をギューッと締め上げています!

これを習慣化させるのです。!!

今まで他人ごとのように感じていたこの体勢を、
いつしか自分が主導権をもって、
自らやっているのだという実感が湧いてくるのです。

そうなるとあなたはクンバハカ体勢と仲良しになり、
体勢が次第についてくることになります。

動作とともに行う

動作をするたびに、動作に関連させて
クンバハカ体勢を実施してみることです。
すると実施の頻度ひんども多く、
動作も確実なものとなります。

座るとき、立つとき、歩くとき、
電車やバスに乗るとき、発車のとき、
停車のとき、降りるとき、
エレベーターで上るとき、降りるとき、
ノックするとき、ドアを開けるとき、
話すとき、物を渡すとき、受けるとき、
投げるとき、入浴時の動作のときなど、

日常の動作とともにクンバハカ体勢を行えば、
常時実行していることになります。

このように訓練していると、
特に肛門を締めようとしなくても、
動作とともに肛門が締まってくれる
ようになります。
いよいよ身についてきたのです。

激しい情動の時

感情のなかで、その影響が身体に明瞭に
表出されるほどの激しいものを、
情動といいます。

怒り、怖れ、悲しみなどは、消極的情動です。
怒りは一瞬に爆発します。三秒か五秒を
絶対クンバハカでしのげば、
爆発させないですみます。

怒りが続くときは、しっかりとクンバハカ体勢を
十回でも二十回でも、怒りがおさまるまで
続けることです。

この体勢をとることの効果はもちろんですが、
体勢をとることに意識が向けられるので、
怒りは消退していくのです。

怖れると、肛門は開き、腹は凹み、肩は上がります。
これでは恐怖は、いよいよつのるばかりです。
こんなとき、がっちりとクンバハカいちばん
きめこんでみると、体のなかに頼りになる
心棒しんぼうが確立した感じで、身も心もシャンとしてきます。

悲しみは尾をひくものです。
そのままにしておくと、
悲しみのなかに溺れることになります。

こんなとき、クンバハカ体勢を何回もとり、
体にピリッとした緊張を与えると、
体の中心部から温かみが湧き、 
腹には力がこもります。

そうすると「いつまでも悲しんではいられない」と、
立ち上がる気力が湧き出てきます。

感情の興奮のときは、何をおいてもクンバハカです。
吹きまくる感情の嵐のなかで、自己を確保し、
自己を立ち直らせる有力な手段は、
神経反射を調節するクンバハカ法です。

不安や動揺の時

日常の会話はかなり能弁のうべんであっても、
ひとたび壇上に立つと、
自分の動悸どうきが頭に響きわたり、
言葉もでない人がいます。

結婚式のスピーチのとき、
人々の注視を受けただけでも、
顔は熱くふくらみ、頭のなかは空白になり、
言葉を失ってしまう人もいます。

緊張して落ち着きを失うことを、
世間ではがるといいます。
感情のひどい不安や動揺から、
自律神経はバランスを失い、
頭に血がのぼり、冷や汗が出ます。

手足も体もオロオロ震え、気持ちは不安のなかで
ハラハラとくばかり、頭のなかは空白となり、
言葉はドギマギつかえてまとまらないです。

こんな状態では、スピーチも講演も、
ぶざまな失敗に終わります。
精神の安定を取り戻し、自律神経の
異常興奮を静めるには、クンバハカ体勢が
いちばん優れた効果を示します。

歌謡、演奏、舞台発表など、
事前にクンバハカを何回も実施し、
落ち着きをもって行うと、充分に
実力を発揮することができます。

剣道、柔道、合気道などの武道には、
心の安定は必須で、クンバハカが大いに役立ちます。

大学受験や就職の面接に、クンバハカで
落ち着いて対応することができます。

いざ緊急の時

急いだり、あわてたりすると、人々の肛門は開き、
下腹部は凹み、気力は逃げます。
肩は上がるので、みぞおちのあたりはオロオロし、
うろたえはさらにひどくなります。

冷静さを欠くので思慮は回らず、
やることなすことはチグハグになります。

デパートや映画館の火災で、非常口でもない所に
人々が重なりあって焼死している例があります。
突如の驚愕や恐怖で、思慮も平静さも失い、
周囲の行動にひきずられて、
理屈に合わない行動をとるのです。

地震や火事や車の事故などは、突然襲い来ます。
そのとき、日頃身につけておいたクンバハカが、
自己を救ってくれるのです。

またクンバハカは、
自己を冷静に立ち戻らせてくれます。
正しい判断と、適切な行動が
難を切りぬけることになります。

クンバハカは、緊急の頼りになる自己管理体勢です。
この体勢を確実にとってから重い物を持てば、
ギックリ腰にならないですみます。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、以前は腰痛もちで、

何回もぎっくり腰になった経験があります。

今はクンバハカを習慣にしていますので、

腰痛はまったく気になりません!

習い性となる

クンバハカ体勢の日常生活での訓練について、
特に五つの場合を取り上げて述べましたが、
結局、何をするにもクンバハカ体勢で
活きよということです。

初めはいちいち意識して、
肛門を締め上げ下腹部に気力をこめ、
肩の力をぬいて下ろしていると、
意識神経筋肉動作という
経路が成立してきます。

そうなると初めはぎこちなく、
困難を感じていた動作が、次第に
いともたやすくできるようになります。

そうしているうちについには、
何か事があると、特に意識しなくても、
体の方で反射的にクンバハカ体勢を
とってくれるようになります。

意識的行動が、無意識行動になったとき、
習慣が成立したことになります。

それがさらに根強い習性となったとき、
昔から「習い性となる」といいます。
そしてついには、その習慣が固定して、
その人の本来の性質のようになることを
「習慣は第二の天性なり」といいます。

誰でも習癖しゅうへきや習慣をもつものです。
よい習慣を多く身につけた人は、
人生の勝利者となります。

肛門、腹、肩の三位一体さんみいったいのクンバハカ体勢は、
反射的に可能にしておかないと、
咄嗟とっさのときに間に合いません。

日頃からクンバハカ法は訓練し、習慣化し、
身につけておかなければ、
いざというときに役に立ちません。

四、神経反射の調節法の効果

神経反射の調節をするクンバハカ法で、
実際に活動するのは肛門、下腹部、
肩の三ポイントですが、その及ぼす効果は
全身にわたっています。

身体的効果

呼吸活動の活発化

肩の力をぬいて下ろすと、横隔膜おうかくまくは下降します。
また下腹部に気力を充実させると、
その腹圧により横隔膜は収縮して下降します。

横隔膜が下がると胸腔きょうこう内の圧は下がるので、
肺臓内に空気を充分に吸いこみやすくなります。
呼吸量が多くなると、酸素の補給量がよくなります。

酸素の補給量がよくなると生体内の
活動が活発になり、その人の生体内の
活力はいよいよ充実してきます。

クンバハカ体勢を活用する呼吸操練を
常に実修している天風会員が、
いつも活き活きしているのは
ここに秘訣があるのです。

イッキュウ
イッキュウ

普段意識していない呼吸。

これがバカにできません。

呼吸操練を実践すると、

体中に活力と気力が湧き上がってきます!!

血液循環の旺盛

人間の全血量の半分は、
腹部内臓領域に分布しています。
腹部内臓のなかで脾臓ひぞうと肝臓は
血液をたっぷり備蓄しています。

それだけに古い血液の溜滞りゅうたいは許されません。
ですがクンバハカ体勢による腹圧と、
十センチに及ぶ横隔膜の上下運動は、
脾臓や肝臓をしぼるようにはたらき、
血液循環を促すことになります。

またクンバハカ体勢は、全身の血液循環にも
重要な役割を果たしているのです。
心臓の圧力で駆り出された動脈血は、
末梢まっしょうに向かって勢いよく走ります。

ですが下半身の静脈じょうみゃく血が重力にさからいながら
心臓にもどることは、容易ではないのです。
このとき、静脈血の心臓への逆流を助けるものは、
下肢かしの運動による筋肉の緊張と腹圧です。

クンバハカ体勢で腹圧をかけたり
ゆるめたりすることは、下半身の静脈血を
ポンプのように吸い上げてくれるのです。

腹圧は、静脈血担当の第二の心臓の
はたらきをしていることになります。

日頃クンバハカ体勢を心がけている
天風会員の皮膚が活き活きとして、
顔の色ツヤがよいといわれるのも、
以上のような生理的理由によるものです。

イッキュウ
イッキュウ

血液循環がよくなるので、

肌にハリがあり、顔の表情はキリリと

シャープに引き締まっています!!

消化吸収の促進

連続してなされるクンバハカの
リズミカルな腹圧刺激は、
胆汁たんじゅう膵液すいえきの消化管への流入を
助けることになります。

また胃液や膵液の分泌を
促進することにもなります。

これらの消化液の分泌の促進は、
脂肪、たんぱく、デンプンという
栄養素の消化が順調に進むことになります。

そのことは、腸においての効率的な
吸収が約束されます。クンバハカをすると、
なかの具合がすっきりすると、
体験者はよくいいます。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、毎日快調に

快便しています!

感情は自律神経を通じて、
消化系へ直接影響を及ぼします。
怒りっぽい人は胃が悪いです。
激怒すると、はらわたが煮えくり返るように
なることは、先にも書きました。

クンバハカ体勢によりまず感情が沈静されます。
その上、腹腔神経叢ふくこうしんけいそうが安定確保されますから、
感情による消化系の撹乱かくらんはなくなります。

座り仕事の人や、寝たきりの人などは、
運動不足のため便秘がちになります。
便通には、食物が大いに関係しますが、
運動にも関与します。

クンバハカをしばしば行うと、
それは丁度ちょうどドアをノックするように、
腸に刺激を与えることになります。
クンバハカをすると便通がよくなると、
よく口にします。

イッキュウ
イッキュウ

毎日の快便で、体は適正な体重を維持し、

フットワーク軽く、軽快に動けます!

痔の予防と改善

座り仕事や立ち作業をしている人に、
を病む人がいます。
肛門周囲の静脈のうっ血から
起こるものが多いです。

便秘がちの人やトイレの長い人も、
痔になりやすいです。肛門を締めたり
ゆるめたりするクンバハカ体勢を
常に心がけていると、肛門周囲の
血液循環が良好になり、痔の予防に役立ちます。

痔になっている人も、外側に出ている肛門部を
入浴や座浴で温めて内部に戻し、
クンバハカ体勢をしばしば行うと、
うっ血の解消に効果があります。

人々は気づいていませんが、
肛門の運動も大切なことです。

血圧と肩こり

血圧上昇の身体的原因は多くありますが、
ストレスによる血圧の上昇は直接的です。
外界からのストレスや感情の興奮は、
すぐさま交感神経を興奮させます。

すると血管は収縮しますから、
血圧は上がることになります。

クンバハカ体勢により、ストレスや感情の
興奮が統御されますから、血圧に悪い影響を
与えないですみます。

クンバハカ体勢でストレスに対処してから、
血圧は安定したという人は多いです。
また日頃から、肩の力をぬいて下ろす
ことを心がけていると、肩こりが
防止されることは当然です。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、毎年の健康診断では、

血圧は正常値です!

強健な身体

クンバハカ体勢による呼吸量の増大は、
酸素のとり入れ量を多くします。
腹圧による血液循環の改善は、
末梢まっしょう細胞への酸素の補給を充分によくします。

そして末梢での酸素と炭酸ガスの交換は
順調に行われますから、細胞は
活き活きとしてきます。

またクンバハカ体勢により、
腸での消化は順調に進み、
呼吸も効率をよくします。

栄養は血液により全身の細胞や
組織へと運ばれます。
呼吸、循環、消化、吸収などの
機能の好調は、身体を基礎的に
すこやかに支えてくれます。

さらにクンバハカによる感情の安定は、
自律神経系と内分泌系を調和的に作動させ、
身体各部の細胞、組織、器官を
巧みに動かすことになります。

クンバハカ法を実践してから、
これまでの虚弱体質から脱却して
たくましい人間へと転換した人の数は多いです。

イッキュウ
イッキュウ

クンバハカを実践すると、

心の切り替えができるようになりました!

また、体の若返り、機敏さと俊敏性も

備わってきました!!

潑剌はつらつ・颯爽さっそう

天風会の人々は、背筋がスッキリ伸びていて、
あごがひき締まっています。顔は爽やかで
眼に輝きがあります。

立ち居振る舞いは活き活きとしていて、
動作にはスマートさがあります。
天風会員は、年齢を超えて若々しく見えます。

これは心身統一法の実践によるものですが、
特に心の積極化と、クンバハカ体勢が
若さを支えているのです。

クンバハカ体勢を身につけた天風会員は、
見るからに頼もしく、しんの通った
体勢と気力があふれています。

明るく、活き活きとしていて、颯爽さっそう潑剌はつらつ
天風さんはそういう方だったそうです。
天風さんのような体形になろうと、
クンバハカをして努力した天風会員が、
端正たんせいな姿勢とたくましさを備えていったそうです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、明るい表情と、

背筋をピンと伸ばすことを

意識しています!

歩くときも、両脚の内側に力を入れる

ことと、クンバハカを意識しています!!

持久力スタミナ人間

世間の人々は、それほどの仕事もしないのに
「ああ、疲れた」と言葉に出し、吐息をつきます。
疲れを口にし、態度で表現するので、
疲れが誘われたようににじみ出てきます。

その人は疲れを大げさに感じとり、
疲れのなかにとっぷり浸かり、
やる気を喪失してしまいます。

この人は、自己の使い方が下手な人です。
クンバハカ体勢は、生命を活性化し、
やる気を起こしてくれます。

天風会員はテキパキした動作で、
仕事をさわやかに片づけます。
そして疲労がまらないうちに、
呼吸法を行い、こまめに体の
マッサージをしますから、
いつも体は軽やかに、
気分はスッキリしています。

天風会員は、明るい笑顔でよく動き、
よく働きます。そして持久力があります。
心身統一法、特にクンバハカ法は、
持久力人間を創りだしてくれます。

イッキュウ
イッキュウ

疲れたなと感じたときに、クンバハカをすると、

体中から活力が湧いてきて回復してきます!

夏の熱中症の対策にもなります!!

抵抗力の増大

呼吸、循環、消化、吸収、排泄という
生命の基礎的なはたらきが活性化され、
これを自律神経や内分泌などの
調節系が順調に支配しますから、
人間生命の生存は安定的に
確保されることになります。

生物には、その生物が生存していく上に、
丁度ちょうどよい条件があります。
そしてその一定の条件を、
生物は常に維持していこうとする
はたらきを持ちます。

これを恒常性こうじょうせい維持機構といいます。
この機構が充実していると、
外的及び内的のなんらかの因子いんし
作用しても、健康は安定的に保持され、
くつがえることはないです。

心身統一法の実践、特にクンバハカ体勢は
恒常性維持機構を確実に支えますから、
病に対して強い抵抗力をもつことになります。

クンバハカ体勢を身につけてから、
身体に力の充実するのを感じとり、
体の抵抗力が増し、強健になった人の
数は多いです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウは、食欲旺盛で、

強い抵抗力で健康そのものです!

自分で生きているのではなく、
生かされているいのちだとわかってきました!!

自然治癒力の活性化

心身統一法を実践していると、
めったに病気になりません。
たとえ病気になっても、
その回復は早いです。

それはクヨクヨと気を病まないという
心理的効果はもちろんですが、
身体的にはクンバハカ体勢により、
自律神経系や内分泌系が
順調にはたらきますから、
その支配を受けている細胞や組織や
器官のはたらきも活発化するからです。

生物には、傷ついても元の状態に
復元しようとするはたらきがあります。
これを自然治癒能力といいます。

このはたらきは、細胞、組織、器官、
自律神経、内分泌、ビタミン、
酵素などが担当しているのです。

クンバハカ体勢を常に心がけていると、
身体の各機能が全般的に活性化されますから、
自然治癒能力が旺盛になるのも当然のことです。

イッキュウ
イッキュウ

このクンバハカ体勢を知っているか、

知っていないかで、人生に大きな差がでます!

お金に換算できない、たいへんな価値です!

クンバハカを実践することだけでも、

人生が大きく変わってきます!

精神的効果

クンバハカ法は、身体的効果にすぐれていますが、
また精神的効果にもめざましいものがあります。

感情の安定

世間では、子どもの理性のことなら
塾に通わせ、熱心にみがき進展させようとします。
ですが感情については、
まったく放置しています。

だから理性的には優れていても、
感情的にはどうにもならない
人間になります。

気に入らないとすぐ怒る。
思うようにならないと怒鳴る。
怒る人は自己中心的で、
他への思いやりがないです。

いつも怒気をふくんでいるので、
人が寄りつかないです。
孤立的になるとまた怒ります。

感情の統御についてはのちに
詳しく書きますが、
心理的な対策とともに、
クンバハカ法という身体的対策が、
直接的にこうそうします。

怒りの感情は、瞬間的に噴出します。
あとで考えてみると、怒るほどの
ことでもなかったと反省させられます。

怒りには、その爆発の瞬間の対策が肝要です。
絶対クンバハカを四、五回続けてすれば、
強い怒りも爆発しないですみます。

イライラやソワソワなど、
焦燥感がつのり落ち着かないときは、
クンバハカ体勢をとり、
ゆっくり深呼吸すると、
交感神経の興奮は次第におさまり、
一方、副交感神経のはたらきがよくなり、
身体的に安定し、気持ちもおさまります。

世間には激怒すると、頭に血が上り、
我を忘れ前後の見境みさかいがなくなる人がいます。
またひどい恐怖に襲われると、
頭脳は凍結して思考を失う人もいます。

また激しい衝撃を受け、
茫然自失ぼうぜんじしつしてしまう人もいます。

自己を失っていては環境に適応できず、
自己をうまく活かすこともできないです。

こんなとき、クンバハカ法を懸命に行えば
冷静な我を取りもどし、
とり乱すことはないです。

クンバハカ法は感情の激動をくい止め、
自律神経や運動神経をも確保してくれますから、
心身ともに崩れ、乱れることはないです。

クンバハカ法は、感情の安定をすみやかに
もたらす有効な手段です。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウは、嫌な感情が

湧き上がってきたら、
肛門をキュキュッと締め上げます!

頭脳明快

病院に行くたびに、保険証を
探し回っている人がいます。
またガスの栓を何度も確かめる人もいます。

このような人は、動作に気がこもらず
いいかげんにしますから、
自分でも不確実になり、
また忘れてしまうことになります。

これからは、クンバハカ体勢で
ガスの栓を閉め、「閉めたぞ」と、
しっかり口にするとよいです。

動作と言葉に気持ちが入っていますから、
一度で確信がもてます。クンバハカ体勢で
動作を確実にしますから、操作に失敗がないです。

自分の行った行動に自信をもち
不安や不確実を感じないです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウも、ガスの元栓、
玄関の戸締まりの際は、

クンバハカ体勢で確認をします!

クンバハカ体勢で気持ちをこめて
仕事をすると、精神の集中ができて、
記憶力がよくなります。

神経反射の調節法(クンバハカ法)は、
人間の精神活動に対して、
幅広い効果をもたらすものです。

心機一転

心のなかに心配や煩悶はんもんがあると、
それにこだわり、とりつかれ、
どうにも心を他に振り向けられない
人がいます。

そんな人は心機一転しんきいってんこころみないと、
新しい局面は開かれないです。

心機一転とは、気持ちや考え方を
すっぱりと改め直すことです。
もちろん明るく正しい方向への
転換であることはいうまでもないです。

心持ちや思考のこだわりの状態から
転換するには、暗示の分析、内省検討、
苦労厳禁などの積極観念の養成法の実践
また命令暗示法、連想暗示法、断定暗示法
などの日頃からの実行が、的確な手段ですが、


心がこだわりで膠着こうちゃくしているとき、
厳重にクンバハカ体勢をし、
「いつまでこだわっているのだ。
いいかげんにしろ。乗り越えろ」と
自己暗示をして、「エイッ」と
気合いをかけるとよいです。

それが心の跳躍台ちょうやくだいとなり、
転換のきっかけがつかめるものです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウは、日常での活動中は、

積極観念の養成法、暗示法、クンバハカを

意識して実践しています!!

自己の責任者は、あくまで自己です。 
消極のぬかるみから自己を救出するのも、
自己自身です。

「なんでこんなことにこだわるのか。
人間が小さいぞ。もっと大きくなれ。
飛躍せよ」と、クンバハカをして
自己暗示をすると、心のなかに
ひそんでいる積極的因子いんしが活性化され、
それが主導権を握り、心は明るく
正しい方向へと転換していくものです。

人生には山があり河もあります。
人生の困難や苦しみのなかで
ただ呻吟しんぎんしているのは、
工夫がなさ過ぎます。

イッキュウ
イッキュウ

呻吟とは、

苦しみや悲しみなどのために、うめくこと。です!

「山を越えればまた展望が開けるぞ」と
明るく自己激励して努力する方が、
成就じょうじゅの確率はずっとよいです。

天風会員は、クンバハカをし、
心機一転して事に当たりますから、
困難をつきぬけて成就を獲得するのです。

イッキュウ
イッキュウ

私イッキュウは、消極の感情が

湧き上がってきたら、内省検討をして、

クンバハカを実行して、積極方面へ心機一転を

はかります!!

冷静沈着

突発的な災害に直面すると、
人々は度肝どぎもをぬかれ、すべを失います。
また改まった晴れの場にのぞむと
上がってしまい、頭は空白になり
言葉を失う人もいます。

あわてふためいて事をすると
すべて失敗に終わります。
冷静沈着に自己を保つには、
クンバハカ法が大いに役立ちます。

災害時

深夜の火事、突発の衝撃による驚愕きょうがくと恐怖で
動転してしまい、右往左往うおうさおうするばかりです。
このときがっちりとクンバハカをして
我を確保するなら、消火にしろ、避難にしても、
有効な行動がとれるものです。

突如の地震でも、何としてもその瞬間、
クンバハカをするべきです。
人力を越えた大きな災害のなかでも、
心を落ち着けて懸命な努力を精一杯
しなければならないのです。
それが災害の拡大を防ぐことになります。

日頃の行動のしつけが大切です。
ストーブの火も、てんぷら油の引火も、
クンバハカをして落ち着いて処置すれば、
大事には到らないです。

あわてると、閉めるガスの栓を
開けてしまうことになります。
クンバハカで自己確保し、
落ち着くことが災害時の第一の要訣です。

武道

柔道、剣道、弓道や合気道に
精進しょうじんする人たちがいます。
武道は心身を鍛練して、
高次の人間形成をめざすものです。

この人たちにとって、心身統一法は
願ってもない修行道です。
特にクンバハカ法は心を落ち着け、
身には確かな体勢をそなえさせ、
重心は低く、体のバランスを確実にします。

心とからだが一体となり、すっきりと対象に
向かいますから、集中力は強いです。
心は冷静でわだかまりがないですから、
変に応じて俊敏に応接します。

「クンバハカ法は、はらをつくり、
武道を上達させる」と、体験者は語ります。
心身両面にわたり顕著けんちょな効果をもたらす
クンバハカ法は、武道精神の要訣です。

イッキュウ
イッキュウ

スポーツをしている人が、
クンバハカ法を知れば、

怪我の予防や、試合や本番で、

普段の力が発揮できます!!

芸道

クンバハカは、芸道や修行に
刮目かつもくするほどの効果をもたらします。
クンバハカのおかげで音楽家は演奏会で
実力を充分に発揮し得たといい、
舞踊家は体に粘りが出て
体が崩れなくなったといいます。

イッキュウ
イッキュウ

刮目とは、

目をこすって、よく見ること。です!

このようにさせる効果のポイントを、
昔から極意とか秘法というのです。

力量の発揮

人は自分の力量を正しく掴んでいないです。
人は、自分の力を低く評価しています。
クンバハカ体勢で事をすると、自分の
思っている以上の力量を発揮するものです。

この体勢を意識して確実に行えば、
その人の力量は充分に発揮される
ことは当然のことです。

クンバハカ法をして冷静さと沈着を
確保することは、災害にも、
武道や芸道やスポーツにも、
絶対欠くことのできないことです。

クンバハカ法は、肛門、下腹部、肩の三カ所を、
一定の体勢に瞬時に確保する方法です。
これは、いつでも、どこでも、
誰でも実践可能な方法です。

虚心・平気

外的及び内的の刺激があっても、
クンバハカ体勢をとると、虚心平気きょしんへいきになれ、
感情や思考が動揺することはないです。

虚心とは、こだわりやとらわれのない
素直な心をいうのです。
平気とは、消極的な感情や思考で
心のなかに波立つことがない、
気持ちの平静さをいいます。

クンバハカをすると、刺激により気持ちが
かき乱されることがないです。
またうろたえることもなく、
落ち着きを確保できます。

この状態を「泰然自若たいぜんじじゃく」といいます。
驚かず、あわてず、落ち着いた状態をいいます。

天風さんはこのような心的境地を
「晴れてよし、曇りてもよし、富士の山」
とよくいわれたそうです。

クンバハカ法は、落ち着きのある、
悠々として泰然とした人物を創る方法です。

クンバハカ法は心を安定させ、
身を堅固にし、生命を充実させ、
行動を確かなものにしてくれますから、
習慣化し身につける努力をしなければいけません。

イッキュウ
イッキュウ

誰にも備わっている、
この機能を使って、
人間と人生を創っていきましょう!!

まとめ

●神経反射の調節法とは、外的、内的刺激から
心と体を守る法。

●情緒不安、神経過敏、ストレスから
身を守る法。

●体勢の要点は、
①肛門を締め上げる
②下腹部に気力をこめる 
③肩の力をぬいて下ろす
すべて同時に行う。

●強い刺激に対しては、特別な体勢をとる。
(絶対クンバハカ体勢) 
①②③プラス、息を止める。

●消極的な感情や思考を、クンバハカ体勢で
吹き払うこと。

●日常生活のなかで気がつけば、
クンバハカを実行すること。

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